トイプードルに関する用語集
身体的なこと
・ティーカップサイズ・・・体重2kgぐらいまでのサイズです。
・タイニーサイズ・・・体重3kgぐらいまでのサイズです。
・トイサイズ・・・標準的なサイズ3~4.5kgぐらいです。
・ドアーフタイプ・・・胴に対して脚が短いタイプです。
・スクウェアタイプ・・・胴と脚の長さが1:1の比率で、正方形の形です。プードルの理想体型と言われています。
・ハイオンタイプ・・・胴よりも脚が長い体型です。ショードッグに多い。
・顔バリ・・・顔にバリカンを入れて剃ってしまうこと。昔のプードルやショードッグは顔バリの子が多いです。
・アンダーショット・・・プードルはシザーズショットがスタンダードで、上の歯が下の歯より少し出て咬合う状態が正常ですが、下の歯が上の歯よりも少し出て咬合う状態になっていることです。受け口とも言います。
ドッグショーでは欠点扱いになりますが、ペットとして飼うのでしたら、生活していく上で、支障はありません。
・オーバーショット・・・上の歯が下の歯より少し隙間が出て咬合う状態です。ドッグショーでは欠点扱いになります。1mmぐらいのオーバーでしたら、生活していく上で、支障はありません。
・ペコ・・・頭の大泉門が少し開いている状態です。ティーカッププードルなどは体が小さいので、比較的ペコの子が多いです。小さいペコでしたら、成長過程で埋まってくるので、健康上、問題ありません。
・断尾・・・プードルは古くから尻尾を短く切る習慣があります。まだ神経が鈍い状態の産まれて1週間ぐらいで切ることが多いです。
・狼爪・・・前足にある爪のうち、退化した親指部分の爪のことで、狼の名残といわれています。プードルの場合はトリミングがしやすいように切除する事が多いです。
・ミスカラー・・・最近はJKCの血統書でパーティーカラーが認められ、あまりミスカラーと言われることはありませんが、以前は単色の体に他の色の差し毛が入ると「ミスカラー」と言われておりました。
・出べそ(臍ヘルニア)・・・人間と同様にへそが少し出ている状態です。小さいで出べそなら、生活していく上で、支障はありません。
・鼠径ヘルニア・・・鼠径(そけい)部に少し膨らみがある状態です。小さい膨らみでしたら、生活していく上で支障はありませんが、大きいと手術の必要があります。
・立ち耳・・・ティーカッププードルなどの極小犬に多いです。子犬のころは立ち耳でも耳の毛量が増えてくると耳が垂れるようになります。
・ヒート・・・メスの発情期のことです。通常は出血が続きますが、無出血の子もいます。
病気・予防について
・膝蓋骨脱臼(パテラ)・・・プードルは先天的、後天的にも多い疾患です。滑るところで激しい運動をしていると膝が外れて脱臼してしまいます。
完全に脱臼してしまった場合は手術を行う必要があります。手術をすれば完治します。グレードが4つに分かれており、子犬の頃のグレードⅠは病気扱いではないので、保険が適応されますが、Ⅱ以上は将来的に手術が必要な場合もありますので、保険が適応されません。
・PRA・・・プードルに多い先天性疾患です。将来的には目が見えなくなってしまう病気です。親のどちらかが「クリア」(正常遺伝子)であれば問題ありません。子犬を迎える際は販売元に確認しましょう。
・コクシジウム症・・・目に見えない寄生虫です。検便をすると分かります。子犬に寄生している場合が多く、粘液状の便、下痢になることがあります。最悪、死に至ることもありますので、早めの治療が必要です。
・ジアルジア症・・・目に見えない寄生虫です。検便をすると分かります。子犬に寄生している場合が多く、下痢や血便になる事があります。
・ケンネルコフ・・・多頭飼いでの環境で秋から冬にかけて多い伝染性の気管支炎です。免疫の弱い子犬が掛かりやすく、乾いた感じの咳が続きます。抗生物質の投与やネブライザーを用いて治療します。
・低血糖症・・・ティーカッププードルなどの極小犬に多いです。子犬の場合、食欲不振よる栄養失調、寒さ、遊び過ぎで低血糖を起こすことがあります。状態としてはぐったりして、元気がなく、しっかり立つことが出来ません。応急措置としては砂糖水を飲ませてください。一時的に元気になることがありますが、早いうちに獣医に診てもらったほうが良いです。
・涙やけ(流涙症)・・・プードルは比較的、涙が出やすい犬種です。涙が出続けてそのままにしていると目の下が毛が変色してしまいます。涙やけ防止のために小まめに目の周りをコットなどで拭いてあげましょう。
涙がひどいときは涙やけ防止ローションなど使用して、拭いてあげると効果的です。
・避妊手術・・・オスは去勢手術とも言います。プードルに限らず、避妊手術を行うことによって、生殖器系の病気に掛からなくなりますので、長生きします。避妊手術は生後6ヵ月以上経ってから早めに行うことをお勧めします。
・混合ワクチン・・・犬をウイルス性の病気から守るより予防ワクチンです。子犬の頃は2~3回の接種が必要です。
・狂犬病予防ワクチン・・・人間を狂犬病に感染した犬から守るワクチンです。現在、日本では狂犬病は発生しておりませんが、法律で接種しなければいけませんので、混合ワクチンが全て終わりましたら、狂犬病予防ワクチンも接種してください。
・畜犬登録・・・獣医にて狂犬病予防ワクチンを接種後に証明書を役所や保健所に持参して畜犬登録をします。登録費用を支払い、畜犬登録をすると犬のマークのステッカーと鑑札がもらえます。狂犬病のシーズン(4~6月)前に毎年、狂犬病予防注射のお知らせが届くようになります。
お手入れについて
・トリミング・・・犬の全体又は各部のバランスをとるため、プラッキング(毛を抜く)、クリッピング(クリッパー、バリカンで毛を刈って形付ける)、
またはカッティング(ハサミやクリッパーで被毛をカットしながら形付ける)などの技法で被毛を整える技術です。
プードルは毛が伸び続けてしまうため、1~1ヶ月半ぐらいに1回のトリミングが必要です。
・スリッカーブラシ・・・プードルのお手入れに必須です。ソフトタイプとハードタイプの2種類があり、「く」の字に曲がった針金が植えつけられているブラシです。
シャンプー後の濡れた被毛をドライヤーで乾かす時や、毛玉をほぐしたり、抜け毛を取り除くのに効果的なブラシです。
・テディベアカット・・・プードルの1番人気のカットスタイルです。テディベアのぬいぐるみのように可愛いカットです。
その他
・血統書・・・純血種の場合は子犬に血統書がつきます。先祖の血筋が記載された書面です。プードルの血統書は主にJKCが発行します。
・JKC・・・「ジャパンケネルクラブ」の略名で日本最大のケネルクラブです。主に血統書の発行やドッグショーなどを開催しております。
・チャンピオン直子・・・「チャンピオンちょくし」と言います。「チャンピオンなおこ」ではありません。親がチャンピオン犬の場合、子犬はチャンピオン直子となります。